Cucina Abitabile 〜キッチンに住む〜

クチーナ アビタビレ。それは居住可能なキッチンの意。

中古マンションとリノベーションで経験したこと はじめに2

さて、はじめに1、で

 

「不動産=家探し」と「リノベ会社=内装設計」は分けて探した方がいい!

 

と書きましたが、それはなぜか?

 

自分達でリノベーションをしたいと思う人は、そのこだわりの大小はあったとしても、多少なりともデザインにこだわりたい方が多いのではと思います。
しかし、リノベ会社も様々なタイプがあり、どの業者に頼んでも同じように作ってくれるわけではありません。スタイリッシュな設計が得意なところがあれば、オーソドックスなタイプのみの会社、ユニークで奇抜な事を提案する会社。など、実際に今までの事例を見ながら、自分たちの好みの会社を探した方が、後々の満足度が高いと思うのです。
リノベーション会社さんについてはまた後ほどふれます。

 

一方で、家探しは、不動産屋さんとのお付き合いがメインです。ですので、リノベーションなんかほっておいて家を売ることに集中してきます。

 

そこで!

あのワンストップという魔術のワードです。

であれば、リノベ会社お抱えの不動産屋にお願いして家を探して、そのまま同時に設計を進めれば一番いい、まさにワンストップビジネスの利点ですよね。

 

でも、前述しましたが、家を探すのはリノベ会社を探すのと比較にならないくらい大変です。つまり、リノベ会社のワンストップ法にのっとって進めてしまうといつまでたっても自分達が希望する家が見つからない可能性があります。

 

もう一つ、注意しないといけない点が、よくワンストップの説明にある、
「リノベーションに適したマンションかどうか、普通の人にはわからないですが、うちのようにリノベ専門でやっている業者は、大体、このマンションでいけるかどうか、ダメな部分はどうか、はすぐにわかるのでうちと一緒にやればいいマンション見つけますよ。」
です。これ、10%本当で、20%グレーで、70%嘘というのは極端ですが、大袈裟です。

なぜでしょうか?
それは、どんな不動産屋でも担当でも、本当に適しているかどうかはスケルトンにしないとわからないから、です。スケルトンとは、マンションの既存内装を全部とっぱらった躯体のみが表れている状態です。この状態から工事するとフルリノベーションとなります。
しかし、購入前にスケルトンにすることはできない為、壁やら配管やらが残った状態でマンションの構造を確認するしかありません。そうすると、排水構造が思ったより複雑で希望していた場所にキッチンが配置できない、とかこの構造上、2部屋をつなげて1部屋にはできない、とかっていうことがリノベ工事が始まって初めてわかる事になります。それはどんな不動産業者でも判断する事は不可能に近いです。
そして、不動産屋の営業がわかるレベルは、事前に調べていけば何件か見ていくうちに同じくらいの知識は身につきます。なのでリノベの影響はあってないようなものです。

正しい道筋として個人的に感じるのは、

 

1. リノベ会社にあたりをつけておく(話は聞いておく方がいいです)
2. “自分で”気に入ったマンションを探す
3. その物件を1)で探したリノベ会社に相談する。

 

になると思います。ここで2)の自分で気に入ったマンションを探すというのが重要です。というのも、リノベができるマンションかどうかよりも、気に入るマンションを探す方が5000倍難しいからです。なので中途半端にリノベ不動産と一緒に動いてしますと、言い方が悪いですが失敗する可能性が高くなってきます。

(乱暴な言い方になりますが、たいていの中古マンションで、リノベーションができないところは少ない、と思っていたほうがいいです。もちろん例外はありますが)

 

我々もはじめは、ある業者さんと1~2か月ぐらい一緒に動きました。なので毎週もしくは2週間おきに内見を一緒にいきました。とても良くしてくれる担当の方でこの方から買えればいいね、という話をしていたのですが、やはり問題点が。

 

それは、紹介してくれる情報が少ない、もしくは紹介される物件が我々の希望に合致しない、ということが多くなってきて、結果的にこちらがインターネットに出ている情報を連絡し、売主側に連絡をとってもらう形が続きました。あとからわかったのですが、それは、当たり前の話だったのです。そう今はほぼすべての不動産情報がインターネットに出てきている為、例外はありますが、不動産屋が探す(ここ重要です)情報と我々が探す情報はほとんど一緒です。例外といったのはレインズに登録する義務が発生する専属専売もしくは専売契約の売情報について、義務発生前の5~7日間の間のケースというのがあるからです。(もちろんこれも例外があります)ただそれを除くと探している情報はほとんど同じと考えてもいいのではないかと思うのです。そこで気づく事は、、、はい。一つの不動産屋から情報を待っていると絶対量は限られてしまう、ということです。

 

つまり!ここでお伝えしたいことは
1! 「インターネットは穴が空くほど死ぬ気でさがす」
もう、同じ駅範囲であれば駅徒歩何分、何平米、築何年、という情報がわかったら、あぁ、あそこでしょ、ってなるぐらいのレベルまで上げるのが理想です。
2! 「情をすて、可能な限り多くの不動産屋と接触しよう!!」
です。

 

情をすて、と書いたのは先ほど我々がやってしまった失敗の一つですが、長い時間一緒に行動を共にし、相談に乗ってもらっているとこの人以外の不動産屋にお願いするのは、申し訳ないな」と思い始めることがあるからです。
全くないなぁ、と思った人、関係ありません。ゴーイングマイウェイでいきましょう(⌒∇⌒)

 

もしそうではなく、少し情が移りやすい方は、ここは心を鬼にして次に進む時です。というのも、不動産屋も勿論商売のために動いているっていうこともありますが、不動産屋さん側の事情もあるのです。

 

一つは、両手を狙っているケース。
(両手については下記参照)

ieiqra.com

さんから引用させてもらいました。


もう一つは、実は不動産屋は買い手より売主の方を重んじます。これ、本当に実感したのでそうでないと業界の方がいうかもしれませんが、我々は強く感じました。
そして不動産屋も我々のみをみているわけではありません。我々は、彼らからしてみれば1顧客に過ぎないのです。

 

なので、色々とお願いしてしまって申し訳ないなぁ、と思うことは当たり前ですので、それはそれ、これはこれ、と割り切りただ自分たちのマイホームのことだけを考えて行動をしてみようじゃないですか!だって、一生の買い物ですよ!莫大な借金を抱え込むんです。まずは自分を中心に考えようではないですか。

 

次は、物件探しです↓

https://cucinaabitabile.hatenablog.com/entry/2019/03/23/172830