Cucina Abitabile 〜キッチンに住む〜

クチーナ アビタビレ。それは居住可能なキッチンの意。

志津屋 (SIZUYA)

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京都在住の方であれば、絶対に知っていると思いますし、それ以外の地域でもファンの方はいらっしゃるのではないでしょうか?京都の老舗パンチェーン、志津屋さんです。

 

まれーに、京都に出張の機会があり、観光ではないので市内では買えないのですが、なんとありがたいことに京都駅八条口の駅1階ショッピングゾーンに志津屋さんが店を構えてます。なので帰りの新幹線で時間が許す限り、必ず立ち寄ってパンをお土産に買っていきます。

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この志津屋さん、なんといってもハムが挟まったカルネが、超がつくほど有名なのですが、私はそれをスルーして、まずは一直線に向かうパンがあります。
その名も、「カルピスバターフランス」ぴゅーぴゅー!

 

って、あまり有名でないですかね?それともそんなにお気に入りにするほどかって?
我が家では志津やランキング断トツ一位です。
これに関しては、別にほかの方になんと思われても構いません。志津屋さんで1個しかパンが選べなければ、間違いなくこのパンを買います!

 

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ラックに入ってないのは、私の持っているトレーに移動しているからです汗

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なので、お店に入るや否や、まずはカルピスバターフランスを次から次にトレーに乗せていきます。たまに稀有な目線を他から感じますが、気にせずひたすらトレーに乗せていきます。最終的にトレーにこのパンが埋まったところで、次のパンを探し始めます。
だって、なくなっちゃうかもー、とか心配になってしまうんです。ただ、買っているのは、毎回自分だけなんですがね。

 

何がおいしいかって、まず、味がわかりやすいです。これでもかってぐらいバターが投入されていて、生地に練り込まれていて、更にすこし焼いたりあっためたりすると途端に、パンの中にちょっとした空間があるのですが、バターで滴りおちる勢いでパン生地がバターにまみれてます。

にも拘わらず、カルピスバターのおかげか、うげーってなるようなしつこさは一切なく、パン生地がしっかりもちっと系なので、崩れることも分離することもなくこの全バターをがっちり受け止めて、口の中でえらいハーモニーを奏でます。

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個人的には、爆発的ヒットになってもおかしくないぐらいのオリジナリティを持った素晴らしいパンだと思うのですが、いまいち地味な存在なので、せめてこのブログだけでも大プッシュしておきたいと思います。

普通のバターロールのような軽い感じの生地でもなく、バケットのようにハードすぎる生地でもなく、やわらかもちっとした独特な生地に滑らかなカルピスバターがしっかりとタッグを組み、上品ささえも感じさせます。
(バレンタインデーちょっと前にもお店に行ったのですが、なんとパンの上の粉マークがハートになっておりました。勝手な想像ながら、志津屋さんの中でも意外にこのカルピスバターフランスに愛情をもっている人がいるとお見受け致します。写真とっておらず残念!)
是非京都に行った際には志津屋さんで、カルピスバターフランス、買ってみてくださいね。

完全な宣伝でした(笑

あ、すっかりそのほかのパンに触れるのをわすれてました。

まず、京都駅店限定とかいてあったような、のバケットです。全粒粉がはいった国産小麦のバケットだそうです。

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クープも綺麗にはいって、カットした断面も綺麗なハチの巣状。丁寧さが伝わります。味わいは、外はカリッと、中はもちっとの最近多いタイプのバケットですが、口にいれて噛み始めた時の味わいは意外に強く、粉の味を感じます。ただ香りの余韻は少ないので以外に食べた後の満足感は少ないかもしれません。それでもチェーン店のバケットとしては、意表を突かれたレベルの高さを感じてしまい、また買いたいと思ってしまいました。あんまりないんです、チェーン店のバケットをリピートする事は。
ただ、値段もそこそこなので、それなりにコストはかけているのかもしれません。

その他、トレーに乗るだけのせて買ったパンは、
究極のメロンパン

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ストローク

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京七味かおるゴーダチーズのフランスパン

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になります。カルピスバターフランスに情熱を傾けすぎた為、こちらのコメントは差し控えます。ただいずれも、おいしく頂きました。京七味とゴーダは、わずかに感じる七味(京七味とはなんぞや?)がゴーダチーズのまったり感に緊張感を与え、面白い味に仕上がってました。

こんなチェーン店が東京にもあれば、通ってしまうんだけどなぁ。といつも思ってしまいます。たまに感じるのですが、京都は何かが、ちょっとずつ東京や大阪と違う気がします。それが何かはうまく表現できないですが。