ひっぱりにひっぱった天火オーブン。
ご存知ですか?
私も10年ほど前に知ったんですがガスコンロに乗せて使う箱型鍋と言った感じです。
以前ヨートーテンピオーブンだったと思いますがそれを持っていました。当時使っていたロジェールのガスコンロの五徳に合わず更にホーローのガス台を傷めてしまうのではないかと結局一回も使えないまま売ってしまいました。
最近にわかに私のテンピオーブン心に火がついてしまいました。
テンピオーブンで有名なのがピースとルビーです。昭和を思わせるレトロなデザインが人気の両オーブンなのですが販売終了した商品ですので購入場所はオークションが主でデッドストックの未使用品や状態の良いものは2万から3万円と言う取引になっています。
ピースオーブンは主に赤を基調とし取っ手がプラスチックの黒のツートンカラーです。
まれに白、グリーン、ブルーなどあります。
ルビーオーブンはピースオーブンとは少し異なるデザインで赤に白が入いります。その白が加わることでぐっとレトロ感が増します。
ルビーオーブン欲しいなぁー。
いずれの天火オーブンも古い型になると石綿が側面に埋め込まれているようです。
石綿は保温に優れていたので昭和の家電の中に使われていたものもあったようです。
天火オーブンを探していた時にルビーオーブンに石綿が入っているという事が書かれた通販サイトで見つけて以来心配になりました。
まずはピースオーブンを調べ始めたところ、ピースオーブンはある方が㈱吉安(販売製造元)さんに問合せたところ一番人気で市場にもよく出ている851型はアスベスト=石綿は使われていない事が分かりました。その他の機種は20年前までなら大丈夫なようでした(この記事が書かれていたのが10年前としたら30年前のものになるかもしれないです。)機種で言うと851型から651型までは使用されていないらしいです。
しかし古い型には石綿がピースでも使われています。そしてルビーオーブンは多分必ず石綿が入っているようである所有者の方がご自身ので石綿を取り耐熱グラスウールを入れて安心して使えるようにしたと言う記事を読みました。
他のウェブショップではカスタム品として石綿を抜いてアルミ板を入れて販売しているところもありました。
自分で解体して石綿は取れるようですがその際に出る埃や取った後の処理が心配になりました。一応危険物になるのでしょうから燃えるごみで出すわけにもいかないだろうし。
悶々としながらも石綿が入っていない品番の安いか高くても新品で851型じゃないコンパクトで珍しい型がでるまで気長に探すかと構えていました。
先日天板が一枚しか付いていなくて背面に少し凹みがある使用感のあるものをとても安く入手する事ができました!
底の部分はあまりサビもなくなんと3,100円!この値段なら多少汚れても目をつぶります。
もっと汚れていても高いものありますから。
ザン!
ピースオーブン751です。
とても軽いです。
コンパクトなのを探していたのはガスコンロに乗るくらいの小さいサイズが良かったのと一段でしか焼かないつもりだったので何枚も天板はいらなかったのでオーブン天板欠品より安く買えたのではないかと思います。
しかも751はガラスに模様があって乙女感一杯です。
分解しようとネジを外したら1つだけ取れなくてネジ山が潰れかけたので解体は出来ませんでしたがこの時点でアスベストの板は入っていない事が確認できました。
ドアの部分と温度計の部分だけ分解。
ドアのバネが完全に錆びていてギーギー言って開閉がしにくなったのでクレ556を吹きかけました。開閉スムーズに。
そして
温度計とエンブレムを拭きガラスを拭いて終了しました。
温度計は水銀です。これもまた昭和ですね。今の子供は水銀の体温計なんて知らないですよね。火力の調節とか大変みたいですがパン焼いてみたいです。
ガスオーブンは天然ガスなので水分(ガスは燃えると水蒸気が出る)があるのと火力が強いので生地が乾燥しなくていいと聞きますがファンが回って風が出るのでやはり生地は乾燥します。
でもこのテンピオーブンは直火なのでファンで庫内を温めるわけではありませんから美味しくパンが焼けるなでは?と期待しています。