Cucina Abitabile 〜キッチンに住む〜

クチーナ アビタビレ。それは居住可能なキッチンの意。

ユニットバス:やって良かった事

リノベーションするのだから最初は在来浴室希望でした。在来は全て作り込んだお風呂。タイルからバスタブまで自由設計です。

浴室は玄関入ってすぐかベランダと繋げて総ガラス張りの見せるお風呂にするつもりでした。

最後までそうする事を想定して見積もり出してもらいました。

 

はい、予算オーバー。

 

以前住んでいた賃貸は在来でした。

在来って言ったらカッコいいですがユニットバスのサイズがなかったのかオーナーがリフォーム会社の社長らしく安くバスタブなどが揃えられたのかトイレから繋がるお風呂場はそう言えば今回のリノベーションのキッチンで予算が合わずに出来なかったグレーの石タイルでした。

でもバスタブと両側面の壁の間は隙間があってそれを手作りのステンレスカバーで埋めていたりバスタブと窓がある背面の壁に隙間があったり石のタイルはザラザラしいるのでデッキブラシとホーミングでガシガシやらないと汚れが取れなかったり冬は石のタイルなのでとても冷たかったり、水はけが悪いので掃除を怠るとその石のタイルにピンク色のカビが生えたりで、入居時はリフォーム新品で良かったのですが1年ほど経つ足の裏を全面付けたくない感じになりました。

 

物件探しをしている時にデザイナーの建売が中古で売り出されていました。ものすごくカッコいい建売でした。もちろんお風呂は在来。トイレはガラス張りの風呂場を出てすぐのところにありました。トイレと洗面ボウルのメーカはドイツのduvarit。追い焚きはできませんでしたが外国の様な白の陶器の置き型バスタブ、床はコンクリート打ちっ放しに白のペンキ、四方全面ガラス張りでお隣さんから見えるのではないか?と心配になるくらい。

当時はまだ方向性も決まってなくて物件を見に行くと毎回買う気になりっていましたのでネットで情報収集し新築当時の画像を見つけましたf:id:cucinabitabile:20190716221324j:image

でもやはり今回見た10年経った浴室はきちんと掃除されていても新築時と比べてしまうとお世辞にも美しいとは言えませんでした。四方のガラスは水道の石灰からくる白いスポット、床の塗装も剥げ、duvaritのトイレも日本の最新型に比べてしまうと便座のヒーターもシャワーも付いていませんでしたし、トイレと洗面のボウルも薄汚れていました。

バスタブは置き型陶器ですので何よりお風呂の追い焚きが出来ないのと全体的に寒々しい、冬にこのお風呂に入ると足がすごく冷たいだろうなぁと足の裏前面は全部つけたくないなと思いました。

在来浴室は最初はきっとすっごくカッコいいのですがメンテナンスが大変かもなのではないかと思います。毎日の掃除はさっと流してガラスを拭くだけですと言うリノベーション会社のお部屋紹介やブログで読んだことがありますが、体を洗うだけで石鹸カスや垢が床に付きます。桶に体を洗ったタオルを入れるとふぁーっと浮いてくるあのモヤモヤ。やっぱり掃除を怠ると床の目地やらガラスやらに汚れがついて後から積み重なった汚れを落とすのは結構な手間になるのではないかと思います。

私がもし在来にしていたら毎日お風呂に入るのは控えて相手にも極力お風呂はやめてもらいたいと言ってしまいそうです。

そもそも相手は在来反対派でとにかく隙間があるのが気持ち悪く床がタイルも嫌いだそうです。ユニットバスがない昔は普通の家庭でも在来しかなかったので床は茶系の色とりどりの丸みを帯びた三角のタイルが張り巡らされていましたし、バスタブは大体水色の琺瑯かステンレスでした。そのイメージで在来が嫌な様です。なんとなくわかります。でも今はもっとおしゃれだけど。

 

ユニットバスにする事にしてからは、パナソニックLIXILTOTOYAMAHAなどショールームを回りました。サイズは1416。140cm×160cmの長方形です。これが玄関や部屋に入る通路を取るために設置出来る最大の大きさです。

このサイズで探すと結構限定されてしまいます。もう少し小さいから逆に大きいとどこのメーカーでも見つけられます。

でもユニットバスだからってすごく安くなる訳ではありません。どのメーカーでも上位モデルがありましてそれを選べば優に在来の金額超えてしまいます。相方はリクシルのスパージュと言うのが最後まで飽きられられませんでした。バスタブに枕が付いていてそこから肩湯が流れてきます。とても気持ちいいらしいです。確か1416での用意がなかったかやはり予算に合わなかったか。私は在来でなくなってそれ程こだわりありませんでした。とにかく高くないやつとなってました。

ショールームの対応が良かったのがTOTOで特に担当者なしで自分達なりに探していたのですが今ならご相談時間かからずご案内出来るのでと担当者の方を付いて下さり色や形を模型で相談しながらデザインのシミュレーションと価格をあっという間に出してもらいました。

こんな風にミニチュアでイメージ作れます。

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このように三方柄付き、色付きの壁にするとオプションになり金額が上がります。パネルの種類によってまた上がります。床の素材やシャワーの形状、鏡や台、ラックなども素材により金額が変わります。付属の物を付けなければ金額はマイナスになります。

さて、LIXILでもやってもらいましたがなんだかTOTOの担当者との相性が良かったのか色々回って最後に行った事で判断材料が多かったのかすぐに決めてしまいました。

ライトグレーの浴槽にライトグレーの床、壁は優しいベージュ木目調にしました。

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バスタブは魔法びん浴槽にしたので冷めにくく入ってから3、4時間後でしたら追い焚きしなくても温かいです。人大浴槽というオプションを付けて撥水はつ油技術で汚れが落ちやすく、魔法びん浴槽専用蓋もものすごく軽くて取り扱いが楽。カラリ床はすぐに乾きますし、汚れもつきません。壁も継ぎ目にシリコンなど使わずカビが付着しにくいパネル、その壁と浴槽は水が浴槽裏に入りにくい構造。ドアの縁にもカビやすいパッキンなくしています。

そう言えば浴室でカビキラーを使ったことがありません。2度ほど天井部分をカビキラーでカビ予防の為拭いたことはありますが実際にカビが生えてそれを取るためというのは今までに一度もありません。

排水口も防カビ抗菌なのでカビませんし髪の毛がまとまってぽんと目皿を傾けると手を使わなくても簡単に取れます。

浴室乾燥、鏡、カウンター、物干し棒は付けませんでした。オリジナルでステンレスワイヤーラックを3段つけました。

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浴室内照明は敢えてTOTOのものでないのにしましたが、あまりにも普通に馴染んでいてそれほどインパクトなかったです。

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ドアは2つに折れるタイプではなく

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普通のドアにしました。その方が高かったのですが2つに折れるタイプはちょっと賃貸みたいで悲しかったので。

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本当は透明ガラスにしたかったのですがそうするとすごく金額が上がりますので(ドアだけで10万みたいな)上のモヤモヤにしました。

まぁユニットバスですので中見せても仕方ありませんし透明を保つのも大変だったと思うので良かったと思います。

 

あと絶対付けた方が良いのがシャワーのスライド式ホルダーです。うちは夫婦の身長差が20センチほどありますのでシャワーの高さを好きな位置で固定できるのはとても良かったです。

 

たしかに在来のお風呂と比べたらお洒落ではありませんがとにかく清潔で暖かくて隙間がなくて目地やカビの心配もなく簡単な掃除で新品の状態を保てるので進化したユニットバスお勧めです。