Cucina Abitabile 〜キッチンに住む〜

クチーナ アビタビレ。それは居住可能なキッチンの意。

日本酒 桃川 純米酒

今回は日本酒をチョイス。なんだか最近日本酒を飲む頻度が高くなっているような気が。。。歳のせいでしょうか。
面白そうな銘柄が置いてある酒屋さんを見つけたのも理由かもしれませんが、昔よりも飲みたい気持ちになることが多くなりました。

品名:桃川 純米酒
メーカー:桃川株式会社
原料米:不明
精米歩合:65%
日本酒度:+2.0
酸度:1.4
アルコール度:15〜16%
県:青森
価格:2割引で842円(通常税込1052円でしょうか)

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家で飲む日本酒は基本的に純米酒しか飲まないと勝手に決めてしまった結果、やはりそこそこの価格になってしまうのが難点でいつも買う時は慎重になっているのですが、ワインに比べて全然飲む機会は少ないので勢い1500円前後の日本酒を購入してしまっている自分にも気づくのです。で、ふと、いつも飲むワインより全然高いじゃーん、と後悔するのですが、それでも高品質な日本酒をこの価格で飲めるのはやはり日本に住んでるからであり、幸せなことでもあります。酒造メーカーさんありがとうございます!

で、今回はたまたまスーパーで2割引になっていた純米酒を見つけたので購入してみました。
スーパーで安めの純米酒ってなるとCMとかでもやっている大手酒造メーカーがどうしても多くなるので、なんとなく面白くないのですが、こちらは青森県にある酒造メーカーさんのようです。

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肩口には2017年全米日本酒歓評会金賞のタグがぶら下がっており、、、
この賞がどの程度のものかは全くわかりませんが、まぁ嗜好品ですからね。
しかも全米って、アメリカのことでしょうか??

巷にはワインでもいっぱい金賞受賞作品が溢れていますが、そうですね、味はね。
結局好きか嫌いかなので、飲まなければ話になりません。

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うん?色が若干黄色が強いような。生原酒でもなしに。のっけからやな予感。
でも、日本酒では良くある色でもあるのだろう。そうだ。よし、飲みますか。
まずは香りだ。くんくん、と。。。 
なんと表現するべき香りかわかりませんので、当たり障りない言い方をすれば熟成香。
ちょっとひねた酢酸のような香りで、正直苦手な匂い。しかもフレッシュな日本酒にはほとんどしない香りなので、吟醸香にようなフルーティかつ華やかさなんて求めていないが、少しがっくし。それでも味さえ良ければ!と。一口、口に含むと、ふくよかなボディと適度な日本酒らしい甘味が同居してなかなか良い。ただ鼻に抜ける香りは、やはりこの熟成香。
これが好きでないので最後がやっぱりがっくしきてしまう。それでも純米らしい柔らかなで深みのある味が少し感じられたのは良かった。やはり味わいと香りは表裏一体であることも改めて認識。
その後、打ちひしがれている自分をみて、普段全く日本酒を飲まない相方が一口だけ試飲。出た言葉は、この香り、特に嫌いでもないし臭くもない、ウイスキーみたいとのコメント。

うん?ういすきー?まじで?なにをいっちゃってるの?いや、ウイスキーからはこんな香りはせんぞー!と思いながらそういえば、以前2年冷蔵庫保管していて熟成日本酒として売っていた日本酒を飲む機会があり試した時を思い出した。そういえばその日本酒もここまでではないが似たような匂いがしたような。
てなもんで、どんな日本酒も料理酒の匂いで飲む気がしないと、わけわからん理屈で日本酒を飲まない相方からすると、寧ろ飲みやすいみたいだし、この熟成したというか時間がたって酸化したような香りであっても、好きな人は好きだし、だめになってるわけではないないし、それが深みを与えていることもあると。

ただ、個人的には苦手な香りでもあり、きっと酒造メーカーから出荷されたすぐの香りではないはずなので、これでコメントするのも筋違い。よくよく考えても、全く温湿環境が整っていないスーパーのラックで売残り、そして2割引で陳列最前線に置かれている日本酒に新鮮さを求めるのが無理ってもんです。

今度は、2割引きではない桃川、機会があればチャレンジしてみます。

それでも味は美味しかった。ご馳走様でした。