Cucina Abitabile 〜キッチンに住む〜

クチーナ アビタビレ。それは居住可能なキッチンの意。

ピッチーニ・キャンティのデイリーワインタイプ 飲み比べ (生産者:PICCINI)

今回飲んだワイン

たまたまスーパーで見かけた安キアンティをストックしていたところ、久しぶりにベルーナで買った11本セットの中に同じ生産者ピッチーノのキアンティを発見。
一つは最も廉価版と思われるオレンジ色が鮮やかなスタンダードキアンティ。もう一つはリゼルバと銘打たれた黒が高級感を出しているラベル。

どちらもカジュアルな価格帯のものなのですが、折角なので飲み比べてみました。


1)ピッチーニ・キアンティ(PICCINI CHIANTI
↑イオンのウェブサイトではオレンジラベルと書かれていたので敬意を表してオレンジラベルとこれから呼びます!単なる真似ですが。。。。

格付:D.O.C.G
国:イタリア
地域:
キアンティ・トスカーナ
品種:サンジョベーゼ 90% カナイオーロ5% チリエジョーロ5%
ヴィンテージ:2019年
価格:
1078円(税込)

2)ピッチーニ・キアンティ・リゼルバ(PICCINI CHIANTI RISERVA)

格付:D.O.C.G
国:イタリア
地域:
キアンティ・トスカーナ
品種:サンジョヴェーゼ90%、コロリーノ5%、カナイオーロ5%
ヴィンテージ:2018年
価格:
各種11本組み合わせセットで9,878円(税込) の中の1本だったので、1本898円で計算。 (ご参考:ベルーナウェブサイトでは1本2178円税込)
◎樽熟12ヶ月!だそうです。。。

コルクは、
オレンジラベル:スクリュキャップ
リゼルバ:圧搾コルク





コルク:
オレンジラベル: スクリュキャップ
リゼルバ: 圧搾コルク

うーむ。毎回言ってしまいますが変に圧搾コルクにするぐらいならスクリュキャップの方が飲み残した時など、よほど保管や取り扱いが楽なんですがね。瓶詰めの機械などの関係があるのですかね。設備投資しないといけないですもんね。。。

色はどうでしょうか。

オレンジラベル:淡いルビー色からガーネットがかっている
リゼルバ:しっかり目のルビー色
ただ、どちらも凝縮感はないので上から覗くと透き通るような淡い色です。



(香り)
オレンジラベル:
グラス回す前はブルーベリーのような爽やかなベリー香があったのに、少し回すだけでいちじく、墨汁、コーヒー、ベーコン、枯れ草と、ちょっとまったり系の香りが。

リゼルバ:
嗅いだ瞬間はロッテブルーベリーガム、もしくは、ブラックベリー。普通に比べて若干弱めかなあ。生肉、黒胡椒など。オレンジラベルよりブーケは強い。なんせ樽熟12ヶ月らしいですから!ほんとかな、という感じにはなりますが。

(味わい)
オレンジラベル:
柔らかい酸、渋みは抑えめ。香りは熟成感があるのに、フレッシュさがありその分余韻も短め。果実味も少なめでライトボディ。でもサクサク飲める。そういうワインですね。サンジョベーゼ95%のよう。すんません、サンジョベーゼ的な感じはほとんど感じない。ただ、この手のワインは個人的に好きなので好印象。

リゼルバ:
味わいはオレンジラベルとかなり似てる。ただ、ちょっと酸味が強く出ていて、ボディも割としっかり。だから力強さはある。渋みはどっちも少なく果実味は少しだけレゼルバが強いかなあ、程度。どちらかと言うと普通の方がサラッとしている分飲みやすいかなぁ、なんて思ってましたが一緒に合わせて食べたクリームパスタの後に飲んだら印象がガラッと。

オレンジラベルの方は、酸味がもっと強く出てしまい酸っぱくて合わせるのには不適な感じ。一方のレゼルバは、相乗効果はないもののクリームの味に負けずしっかりと自己主張してまったりのクリームとさっぱりの酸味がしっかりと同居してました。

やはりレゼルバの方がしっかりしてるのね。単純に飲んだだけではわかりづらいというか自分の馬鹿舌に、がっくし、してしまいますがやっぱり比べないとわからない点がありますね。一杯だけ食前酒的に飲むならオレンジラベル。食事と通しで飲むならリゼルバかなぁ。

ただ、どちらもサンジョベーゼらしい凝縮した果実味やボリューム感は感じられないので、まぁカジュアルキアンテイの域を超えないデイリーワインでしたね。

ベルーナなのでレゼルバの値段は分かりませんが、同じ値段なら、ここはレゼルバかなぁ、と勝手に結論づけた秋の週末でした。

(オレンジラベル)
酸味 ★★★☆
渋味 ★★☆
果実味 ★★★
ボリューム感 ★★★
(5点満点、★1点 ☆0.5点)

個人的な点数:75点

(リゼルバ)
酸味 ★★★☆
渋味 ★★★
果実味 ★★★☆
ボリューム感 ★★★☆
(5点満点、★1点 ☆0.5点)

個人的な点数:77点