このキャビネットというか食器棚は実は元々付いていた物を可愛かったので取り壊さず前住人から引き継いだものです。
元々はこんなでした。
キッチンもここについてました。
↓
まずは好きなこと言っていいと言われていたので設計していた時はここを潰してトイレのドアになるところでしたが、予算削るところから始まった打ち合わせの時に収納庫などドアを設置する所は基本無くしていくという話になりました。ドア一枚つけるのに数万円かかるので扉なしでの設計に変更に。それに伴って水回りを変更する案もあったのでそちらが今の部屋の設計の元になりました。
本当はこの食器棚がトイレの入口になるはずでしたので。
昭和の食器棚みたいな感じもしますがガラスやその枠がなんか可愛いなぁと思っていました。
Fさんからも何か残したいものありますか?と聞かれた時にこの食器棚の話をしていました。
工務店さんによってはこうやって住んでいた方のものを残して大切に引き継いでいくという事に重視しているところもあります。
取っ手は銅。
メラミン素材でしたので研磨してから強いプライマーを塗布しペイント。ここだけでペンキ代別で5万円もかかってしまいました。家具買えた🤭
このペンキについてお話ししたいと思います。
キッチンのイケア商品化について脚立もこのペンキで塗ったのですがこの群青色というんでしょうか、黒と濃紺の間みたいな色がとても気に入ってます。
カラーワークスで取り扱いのあるイギリスのFARROW&BALLフォローアンドボールのペンキです。私が伺った時はカラーワークスのショールームもこの色をメインで塗装されていました。F&Bの代表的な色なのかもしれないです。家具と壁など用途によってペンキの種類が異なり価格も違います。家具用はかなり高くて施主支給で提供しました。工務店経由でも割引等ないです。
このキャビネットには今は毎日は使わない食器や調理家電、日々使うワイングラスやグラスなどのガラス製品、マグカップ、急須なども入れてあります。なるべく全部の棚を使わないように何段かは空けてあります。
一番下の段はすりガラスがもう一つ付いていてワインとストック場所とお米と精米機、圧力鍋が入っています。戸を閉めてしまえば見えませんので良い貯蔵庫になってます。
壁に埋め込まれていますので戸も重く丈夫で安心です、残してよかった。