アメリカのパイ生地はフランスのものの様にシート状のバターを何層も折り込んで作る生地とは異なり全ての材料をフードプロセッサーでガーっと混ぜて作ります。クッキーの少し柔らかい感じです。今回はりんごがダメになりそうだったのでアップルパイを作ることにしました。りんごは煮ずに生のままいれてオーブンで焼いている間に一緒に調理します。そのためにりんごの水分を出す必要があるのでレモン汁と砂糖をかけて数時間冷蔵庫におきます。
これだけですが水が出ました。この水は捨てても良いですし煮詰めて使う場合は一緒に煮て水分を飛ばします。
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サクサク感を出しますしバターと異なり水分を含んでいないので粉のグルテンを抑えることができます。前にも紹介したオーガニックのショートニングです。ショートニングと聞くと体に悪い印象がありますが、こちらは水素添加していないのでトランス脂肪酸含有せず化学処理を一切行っていない安心して使えるショートニングです。
こんな感じ。4月の寒い常温だとこれくらいの感じ。
これにバターを入れて中力粉(今回はクッキー用のフランスの粉エクチュール)砂糖、塩、冷水を入れてフードプロセッサーでパルスで回しました(捏ねないため)
15、6cmのパイ皿がなかったので柳宗理のスキレットで作りました。伸ばした生地を都度都度冷蔵庫にいれて寝かせましたが生地が台に張り付いたりして均一の厚みになっても台から取り外す時に厚みが出てしまいました。
家にあったカステラを敷いてリンゴを乗せて
蓋をしてから卵を照り出しに塗るのですがそのために卵使うのが勿体無いので牛乳をハケで塗りました。
220度で15分、190度に下げて45分。
シナモンもレーズンも入らないシンプルなリンゴのパイ。被せたパイ生地厚い!でも生焼けみたいなことはありませんでした。
カットするとボロボロになってしまいました。鉄のフライパンですが、最初のワンピースが取れてしまえばあとは簡単。底も簡単に取れます。
牛乳ホイップをかけて。
久しぶり食べたアメリカンパイは生地はクッキーみたいで美味しかったのですが、もう少し薄く伸ばしたかったです。卵などの繋ぎがないためとても脆い生地になります。もう少しレシピを改良して作り直します。