清澄庭園の入口近くから門前仲町方面に清澄通りを下っていくと、昭和な雰囲気が残る低層のコンクリ製昭和長屋のような建物が清澄通り沿いに立っているのですが、ここに飲食店や物販のお店がいくつかはいっていて、このオーヴァルさんもその中の一つです。
清澄白河はブルーボトルコーヒーで、一気にコーヒータウンな様相を呈してますが、意外にパン屋さんは少ないのが残念なところです。
その中で、ハード系のパンも作っているこのオーヴァルはとても貴重な存在なのですが、オーブンしてからすぐに店が閉まっていることが多く、買いたくても買えない状態が続いていました。(たまたま通りかかると閉まっていただけか??)
ただ、最近は土日に限ってしかわかりませんが、開いていることに気づき、久しぶりに購入してみました!
いずれにしても5~6年前はSASAというパン屋さんが入っていた同じテナントで、同じ職人さんが店名を変えたのか、今はオーヴァルという名前になっています(なので我が家では今でもこのパン屋さんをSASAと呼んでしまってます)。SASAで以前にバケットを購入した際に、少し印象的な味わいだったので、久しぶりに期待大です。
バケットに印象をもったのに、バケットはなく、今回はこの3つ。
ホワイトチョコとバナナ(左)
すごいうまいっす。はい、表現になんのひねりもないので恐縮ですが、お菓子パンとして考えた時に、バナナのあまーい香とホワイトチョコのコクがあいまって、脳をだらけさせる幸せ物質が頭を支配します。そしてパンがふわふわしておらず、もっちりしながらもちもちもちーーー、っとしつこくなっていないので、パサつきなくべたつきもない、チョコとバナナが気持ちよく練り込まれパン生地と相性が良いと感じました。おそらくリピートします。(というか二度目の再訪でかってしまった。)
最近のお菓子パン系ではかなりの上位にくるお気に入りのパンです。
チョコチップ(中央)
生地は、上のチョコバナナと似ているのですが、こっちはチョコがガツンと入っていて、これも生地がしっかりしているのに、しつこくないのでさらっと食べてしまいます。チョコも惜しみなく投入されているところが、非常に好感をもちました。
くるみ(右)
生地は、恐らくチョコパンと同じ。ただクルミパンの特長のパンに染み出た軽い苦みと渋みが、パンに張りを与え単体で食べても食べ飽きず、食事中に食べても負けないおいしさに仕上がってはいます。普通のクルミパンですが、この絶妙の生地感のクルミパンなので、満足感はあります。
近所に美味しいパン屋さんがあるだけでほんとに幸せなのですが、一つだけ気になったのは、店に入ったときは、日曜の昼過ぎでしたが職人さん一人でカウンターでレジと袋詰めをしておりました。おそらくその日のパンは全部焼き上げたので後は販売だけになったから、一人対応と思いますが、その表情がちょっと苦しそうでした。
パンの仕事は聞き及ぶ限り重労働です。そして、良心的な値段をつければつけるほど自らの首を絞める事にもなりかねません。そんな事を考えると、簡単にはいえませんが、清澄白河にある貴重なパン屋さんなので、是非長くつづけてほしいものです。
なのでまた、伺いまっす。