Cucina Abitabile 〜キッチンに住む〜

クチーナ アビタビレ。それは居住可能なキッチンの意。

深川ワイナリー メルロー

今回飲んだワイン。

 

最近では珍しくなくなったかもしれませんが、始めたころはかなり珍しかった都会のワイナリーさん、深川ワイナリー。

 

日本のワイン。品質に比べてどうしても値段が高めという印象がずっと残っており、あんまり手を出してこなかったのもありますが、ちょっとした理由により今回は購入してみることに。

(というか、ずいぶん前に購入していたんですが、飲むタイミングがなく暫くほっておいてしまったので購入から時間が経ってはいます)

 

品種:メルロー

価格:2300円(税込)

ヴィンテージ:2016年

 

タグのようなものがついており、730/764とあるが、これはこのロットは764本瓶詰出荷で730本目ですよ~、ってことなんでしょうか。なんか高級感が漂いますねぇ。

 

 

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まぁ、なんていっても味ですね。どんなに言っても我が家で2000円オーバーのワインは高級ワインなんで、味わいが大事っす。


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のっけから色が微妙。

うーん、赤なのかロゼなのか迷うところですが、ロゼと思ってあけてこの色がでたら迷うことなくロゼといってしまう色。と思い、深川ワイナリーさんのHPを拝見。はい、完全にロゼと書いてます。私の勝手な勘違いでした。すみません。

 

気を取り直して、色確認。

淡いガーネット色で、すこし濁りがある。無濾過と書いてあるので、その通りな見た目ですね。


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香りは、ラズベリーを少し煮詰めた感じやナッツや土っぽさのようなブーケもあり、割と思ったよりは複雑。ただ一番強く出ていたのは、木樽を炎天下で落ち着かせちゃった感のシェリー香。うーん、これフレッシュなのか熟成狙っているのかがちょっとわからない。もう少し進むと、我が家でいうところの沢庵臭になってくるので、ほんとにギリギリのところのような感じ。

 

口に含むとアタックは、気持ち微炭酸のようなフレッシュさがあり爽やかに飲める。ロゼ特有の赤ワインの渋みで重さを出しながら白ワイン的な果実由来の味も楽しめるので、夏にもあっている気がした。そして無濾過なのでジュースっぽく、よりカジュアルに飲める。

 

、、、

が、しかし、個人的にはちょっとアンバランスでないの?ってのが正直な感想。

まずいわけではないけど、フレッシュさと熟成感の両方が悪い意味で同居していて、料理も何にあわせていいのかわからない感じ。単独で飲むには単調すぎる。

 

ひょっとするとこの状態が購入後の保存状態からくる過酸化状態と考えられなくもないが、割とまじめにセラーに入れていたような気がするからその可能性も低い。

でも改めて。この手のワインは買ったらすぐに飲むこと。自分に言い聞かせました。鉄則ですね。

 

もしこの状態が普通ならしっかり冷やして飲んだ方がおいしいと思う。温度が高いと、ブーケからくる香りが鼻から抜ける時にちょっとしたしつこさを感じて、あまり心地よくはない。まぁ、こればっかりは好みですが。

 

で、2000円オーバーのワインとしては、残念ながら個人的な好みではないので再購入はしないかなぁ、という結論になりました。2000円以上のワインでもたまに残念なレベルのワインに出会いますが、やっぱり日本ワインはまだ高いのかな、ってのも改めて認識。

日本ワインでも絶対にコストパフォーマンスにすぐれたワインはあるはずなのですが、それはきっと5000円オーバーのワインからなのかなぁ。その金額を日本のワインに割り振る勇気はまだ出てこず。

 

ただ20年前には考えもしなかったぐらいの多くの日本ワインが今は生まれて、作り手さんの熱い思いがテレビでも雑誌でも取り上げられてます。生産国表示も、国産ワインと日本ワインにわける(え、それだけ?って意味での中途半端感がそれこそ半端ないですが。。。)と明確に規格化されたようなのでこれからもちょくちょく日本のワインを試してみようとおもってます。