Cucina Abitabile 〜キッチンに住む〜

クチーナ アビタビレ。それは居住可能なキッチンの意。

ノーマンチャーナー(アーム付き)入手!

ダイニングの自分用の椅子をずっと探していましたがやっと題名にある通り入手しました!

いわゆる北欧家具の有名どころのドムスチェアやワイチェアなどを考えましたが、おしゃれなお家のダイニングでよく目にしてしまったためうちには合わないなと思いました。それとワイチェアに関してはアーム部分がテーブルに収まらず通路が塞がってしまうのも購入を躊躇してしまったのもありました。引っ越し後も15、6年前に北欧家具にはまって揃えたフリッツハンセンのセブン&アリンコチェアを使っていますが全体の雰囲気に合っているのかどうなのかと思いつつ座り心地はとても良いので結局愛用しています。座り心地の良さと言うのはプライウッドならではで背もたれがバネの様にしなやかでセブンの方は座面が広いので男性が座っても座りやすいと思います。軽くて移動しやすく気兼ねなく使用できる椅子です。

 

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先日アリンコの方の脚も直したので安心して今後も使用できそうです。

家具好きで椅子にハマる方多いと思いますが、私も以前はそうでしたが今は場所もないので本当に欲しくて気に入った物をと探していて4年が経ってしまったのですが、その中で心が決まっていた椅子がノーマンチャーナーのチャーナーチェアです(画像お借りしました)

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こちらは父チャーナーのデザインを受け継いで現在も制作されています。価格は26万円程で三越伊勢丹コンランショップなどで購入可能ですが(椅子1脚に約30万!)デザインの繊細さがヴィンテージと比べるとそれがありません。現行品のイームズヤコブセンの家具も強度をアップするために太く作られているようです。ヴィンテージの強度がないかというとそう言うわけではないのですが、責任問題が起きた時の販売側の安全性などを考慮すると脚など骨組みが厚みをつけることになってしまっているのでヴィンテージ危うさがないのが残念です。3本脚のアリンコチェアの販売がなくなったのもさもありあんです。今回ヴィンテージで探していましたのでなかなか見つかりませんでした。しかも私はチャーナーチェアのアーム付きがどうしても欲しくて気長に出て来るのを待つしかないなと貯金をしながら待機中でした。アーム付きはワイチェアの時にテーブルに収まらないので断念していたのですが、まずアーム付きじゃないとチャーナーチェアの美しさが存分に発揮されていないと思ってしまったのです。このデザインのアームは背もたれから座面へと流れるように下がっていくので途中のところからテーブルに入るのではないかと思ったからです。

購入先の家具オーナーさんにこの椅子の歴史についてもお聞きしたので抜粋すると、この椅子は1957年からプライクラフト社で製造されていて1954年からジョージネルソンのプレッチェルチェアを作っていました。まさにドイツパンのプレッツェルという感じです。

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プレッツェル・アームチェア 1952 ヴィトラ・デザイン・ミュージアム蔵 Photo: Vitra Design Museum Archiv

この椅子はハーマンミラーから発売されますがすぐに販売終了に。その在庫を使ってノーマンチャーナーがデザインしたのがチャーナーチェアになります。チャーナーの友人だったネルソンがプライクラフト社を紹介しプレッチェルチェアの余ったパーツで新しいデザインをする事をチャーナーに勧めこのチャーナーチェアがスタートすることになったそうです(諸説あるそうですが)

そんな歴史背景のある椅子ですがとにかく探すとなると一旦ブームが去っているのかまったく見つかりませんでした。ネットで探したり探さなかったりしていたら、ある日たまたま目についたのが70年ほど前のチャーナーチェアを少し現代のカラーリングにリストアしたものでした。10年ほど前にフリッツハンセンがセブンシリーズでパステルカラーを出しているのをみてインスパイヤされたそうです。アメリカの家具はヴィトラ、ハーマンミラーなどオリジナルに忠実な流れのものだったのでパステルカラーにしてみたそうです。イメージとしてはこんな感じ(画像お借りしました)

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確かに可愛いですよね。ペールカラーのパステルな感じ好きです。

販売されていた家具オーナーの方からヴィンテージでもなく現行品でもなくヴィンテージのプロモーションをもったカラーリングの椅子じゃないかなと言うお話をいただきました。このチャーナーチェアのポイントのひとつは背もたれと座面にクッションがついている事で、それも決めてのひとつになりました。そのファブリックもデンマークのクヴァドラ社の上質なファブリックだそうで椅子のカラーリングとマッチしていました。

さて、散々前置きを書きましたがそのチャーナーチェアがこちら↓

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オレンジの壁紙の前に写したので結構鮮やかに写っていますが落ち着いたブルーです。
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座面が大きいので座りごごちはよく安定もしています。しかもテーブルにアーム収まりました!片方は全部。

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手作りだからか?右と左のアームの高さが微妙に異なります。

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色もグリーンがメインカラーのダイニングキッチンなので合うかな?と思いましたが結構馴染んでます。よかった。可愛い。色も好き!

・・・と、喜ぶのも束の間。

座り始めて問題が!

 

うちのダイニングテーブルキッチンの作業台に合わせてオーダーメイドしてもらってます。引っ越し前にダイニングテーブルとして使っていたユトリナアーレの高さに合わせたため、テーブルの高さを75cmにしました。

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 日本サイズの椅子が低くて合いませんでした。少なくとも座面の高さが床から45〜6cmないとテーブルが高過ぎて食べるのも大変でした。なのでその高さの椅子を探していてこちらは46cm。クッションぐついているので座ると1cm位の誤差は出るとお聞きしていました。海外の椅子で探していので大体45cmが主流でしたが欲しかった椅子の高さがジャストミートでその部分は完全にクリアなはずでしたが、座ってみると床から足が浮く。手前に座れば足は付きますが座面手前部分は少し上向きの傾斜なので腿の裏が疲れます。なのでお尻を背もたれの方まで持っていくと床に足が全部付かなくなります。ブランコを漕ぐようにぶらんぶらんできちゃいます。さらにすっかり忘れていましたが(なぜ忘れてしまえるのか自分でも分かりませんが)去年最終のリノベーション仕上げでテーブルの脚をカットして72cmにしてもらっていました。なんと椅子が少し高く感じてしまうのでした。

 

ガーン

 

小さな踏み台とかオットマンの旅が始まりそうです。それはまた次回にアップします。